乾燥肌の原因になるやってはいけない習慣



乾燥肌の原因

 

前項で乾燥肌の原因のひとつを説明しましたが、主な原因はまだあります。次は天然保湿因子(NMF)量の低下による原因です。

 

NMFは角質細胞内に存在しているのですが、その内容は、アミノ酸類、乳酸、尿素、クエン酸塩などで、基本的に水分を抱え込むという性質があるのです。このNMFの性質によって細胞内の水分量がある定量に保たれています。

 

このNMFが低下してしまうのは、主に過度の日焼け、加齢、睡眠不足、強いストレスなどです。不規則な生活をしているのも好ましくありません。

 

そして角質細胞間脂質の減少も乾燥肌の原因です。角質細胞というのは、例えば塀を作る時のブロックがそれにあたり、ブロックとブロックの間を埋めていくセメントのような役割を持っているのが角質細胞間脂質ということになります。セメントが不足すると隙間ができるので、バリア機能としても低下するのです。

 

角質細胞間脂質というのは大部分がセラミドです。これが他の脂質と共にラメラ構造と呼ばれる立体構造となって、水を挟み込んで保水します。従って、角質細胞間脂質が不足すれば保水機能は確実に低下します。

 

ちなみに、アトピー性皮膚炎の人の場合は、セラミド量が健常者の量と比較すると3分の1程度しかないとされています。つまり穴があいた天井のようなもので、紫外線などの刺激に対して防備が不完全になり、それでアレルゲンが肌にまで進入しやすくなっているのです。こうした事も含めて、肌のケアは正しく行わなければなりません。