乾燥肌の原因になるやってはいけない習慣



乾燥肌の基礎知識

 

冬は特に乾燥肌が気になるものです。この乾燥肌は最近では「ドライスキン」とも言いますが、状態としては、皮脂分泌量の低下、角質細胞間脂質の減少などによって角質の水分量が減少していることを指しています。

 

皮膚の水分が減少するのは発汗がメインですが、蒸気として不感蒸泄皮膚や呼気でもやはり減少します。

 

肌は、体の内側の水分補給に加えて、大気中の水分からも供給され、保湿に関しては、皮脂、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質により保たれます。

 

さて、乾燥肌の皮膚は、当然ながら表面にうるおいがなく、柔軟性もなくてもろくなっています。いわゆるカサカサな状態です。各人の体質、年齢、気候、環境、ライフスタイルはいろいろですが、こうした要因が少なからず影響しています。

 

全身の病気から生じることもあり、それは腎不全、粘液水腫、栄養障害、ビタミンA欠乏症などが考えられます。ネイルに熱心な人の場合は、ネイルリムーバーの成分であるアセトンなどの脂溶性溶剤との接触で角質細胞間脂質の破壊を起こしてしまうこともあります。

 

一般的に乾燥肌を起こす主な要因となっているのは、皮脂量の低下です。肌は基本的に前述した皮脂膜などの物質がバリアを作って、外部刺激(紫外線など)やアレルゲンなどから肌を保護し、肌内部の水分も蒸発しないようにしています。

 

皮脂量の低下は問題です。皮脂膜となる皮脂の分泌量が低下してしまうと、刺激がダイレクトに角質層に伝わってしまいます。一般的に皮脂は皮脂腺から1日2g程度分泌されます。ただし、環境や体質で大きく変わります。

 

皮脂の分泌を促すのは男性ホルモンですが、それが少ない小児、女性、老人はやはり皮脂量は少なくなりがちです。分泌量のピークは男性が30代、女性が20代ということで、その後は確実に減少していきます。血行不良など代謝が低下しても皮脂分泌量は減少してしまいます。